あいつら

こないだ実家に帰ったときに父・ツネオと母・ヒヨコと三人でモニタリングを見ていた。

LDHの人がファンの人にサプライズで会いにいく!みたいな事がやっていて、ファンの人は泣いて喜んでいた。

あたしは両親に「芸能人誰に会えたらこんなに泣く?」と聞いたら

ヒヨコは少し考えてから「そんなんおらん」と。

ツネオは「高倉健」と。

「死なな会われへんし、死んでも会われへんかもな」と返しながら自分は誰に会ったらあんなに泣けるぐらい感動するんだろうと考えていたら、ヒヨコが「もうルナはあいつらに会ってるもんな」と言った。


想像できないだろうし信じられないだろうから一応言うとくけどヒヨコが言っている「あいつら」とはダウンタウンの事だ。

うちの母ヒヨコはダウンタウンの事を「あいつら」と言うし、浜ちゃんの事は「アイツ」松ちゃんの事も「アイツ」そんなアイツ二人が揃ったら「あいつら」となる。


そう母に言われて心の中で思ったんやけど、会えなくても泣くよな。

松ちゃんの事を地上波のテレビで今度見れた時は泣くよな。

あのモニタリングに出てた実際に好きな芸能人に会えた子達よりテレビの前で号泣すると思う。

 

あたしがダウンタウンと実際に会えたのは奇跡で「4時ですよ~だ」という番組のダウンタウンと遊ぼうというコーナーに弟と一緒に出た。

小学2年になったばかりの頃かな、松ちゃんチームとハイヒールリンゴチームにわかれて色々なゲームをするコーナーで、あたし達は残念ながらリンゴチームだった。


リハーサルの時に浜ちゃんが今起きたみたいな顔であらわれた。

「おなまえは?なんさいですか?」とダルそうに浜ちゃんが聞いてくる。

うわー浜ちゃんやーと思いながら声がちゃんと出たのかも覚えてない。

「本番はココお客さんでいっぱいになるからね」と言われてリハーサルが終わった。

満席の会場よりも本番では松本人志がいるんでしょう。早く松ちゃんにも会いたいな。


本番までめちゃくちゃ狭くて暗い階段の様な所で待っている時間があった。


その階段の先に部屋みたいなのがあって、誰かが出入りするたびに一瞬その部屋の中が見えて、ボブキャッツや130、今ちゃんやひがしのり。それに占いコーナーに出ていた幽霊みたいな風貌でいつも表情をかえる事が一切ないあの「白女さん」が談笑しているのが一瞬見える。

あの扉の中はテレビの裏側だ。


弟と「白女さん笑ってるな」と話した事を覚えている。


しばらくして、もうその部屋の中に入って!って言われて、きっとすごく薄暗い部屋やったんやろうけど眩しすぎて目がつぶれそうで、そこから本番までの記憶がない。


コーナーが始まって、相手チームが浜ちゃんに質問されている時に弟が「お母さんたちどこにおるんやろ?」と話しかけてきて、話しかけ終わる前に「そこ勝手にしゃべるな!」と浜ちゃんから突っ込まれて早くてビックリした。


本番で初めて松ちゃんを見た。

あたし達が出たコーナーは、松ちゃんもリンゴもそれぞれコスプレをして登場する。

番組の最終回も迫っている頃で、そのコーナーは今回で最後というタイミング。

松ちゃんは人気があった「松茸」の仮装で登場した。

あたしも大好きで、うわぁ~今日マッタケやん。松ちゃん最高!と思いながら、キラキラした時間がただ流れていく。


コーナーが終わってしまって裏に誘導される時に松ちゃんが坊主にしたての弟の頭を撫でに来た「きっもちええわ~」と言っていた。あたしも坊主にしてきたら良かった。濃いピンクのバラのヘアゴムしてたけど、あんなもんより坊主!今すぐ刈りたくなった。

 

次のコーナーが始まった。

番組の最終回を盛り上げようというコーナーで最終回に一緒に出る人を決めるオーディションの様なものがコーナーとしてあって、その出場者の一人が退場するときに浜ちゃんの喉元にチョップする一幕があった。

浜ちゃんはセットを蹴って、裏にいたあたし達も首をすくめてしまうぐらいビックリした。

浜ちゃん怒ってるかもと思っていたけど、そのままコーナーは普通に続いていた。

CMに入ったとたん浜ちゃんがものすごい勢いで裏にきて「おい!〇〇!ちょっとこい!お前なめてんか!」と、やっぱり怒っていた。

ただでさえ狭い空間なのに出演者、スタッフがいっきに集まってギュギュの中、怒ってる浜ちゃんを一目見ようと必死に大人達の抜け穴から覗いていた。

もうすぐ〇〇に浜ちゃんが到達してしまいそうになった時にリンゴやったと思うけど「浜ちゃん!もうやめてって!子供も見てるから!」と言ったら、浜ちゃんの動きがとまった。


おい!〇〇!浜ちゃんの事怒らすなよ!と言いたかった。


一方その頃松ちゃんは?と思って後ろを振り返ると

松茸の茶色い全身タイツに赤系のストライプ柄のシャツを羽織って、そのコーナーの合否を決める大きめのベルを持って、ほくそ笑みながら一番後ろに立っていた。

相方が素人に向かって怒り狂い、大人が総出でとめに入っている中、小学2年のあたしよりもより後ろで、ぬりかべの位置に松本人志がいたのだ。


松ちゃん、それでも好きやで。


松ちゃんはほくそ笑みながら小声で「いやいやいやいや」と言っていた。


エンディングの時にステージに出演した人が全員並べられるんやけど、その時も松ちゃんは弟の頭をずっとなでていた。いつも弟の事を恨んでいたけど、あれほど羨ましく妬んだ日はなかった。

松ちゃんは「ありがとうな」と弟に言って去っていった。


弟とW坊主で出る必要があったなと未だに悔やんでいる。


ダウンタウンがいなければあたしの人生は大きく違っていた。

あたしは良い人間ではないけど、まぁまぁ楽しく幸せにやっている。

ダウンタウンがいなければ確実に今の自分と違ってたと思う、出会う人もそこから仲良くなれる人も、全部が違っていたと思えるぐらいの存在で今とっても寂しい。


あたしはダウンタウンが大好きだ。

あいつらが並んでる姿を早く見たいです。

叶いますか?

年賀状書かなくなってから干支廃止状態

2023年お疲れあたし。

今年も結婚した人のお弁当を毎日作って本当にえらかった!夕飯も家事も全部頑張ったよな!

誰に褒められるわけでも有り難がられることもないので自分で自分をほめときます。


今年はもうすぐ無事に終わる。


チバユウスケが亡くなってしまって悲しかったな。治療に専念するって発表から訃報まで、ずっと「チバ大丈夫かな?」とか思ったり、誰かと話したりしてたな。そんな風に話してた時にはもう亡くなってしまってたんやな。

あたしはミッシェルガンエレファントが大好きで、解散してから2年ぐらいはそれぞれの活動を追いかけたりもしたんやけど、やっぱりミッシェルが好き過ぎて、その後どのメンバーのライブとかにも行かなくなった人間ですけど、それでもやっぱり好きだ。今もあの4人全員が大好き過ぎる。

ファンで良かったなと思った瞬間が度々あった。

Mステのあの時はもちろん思った。CM中「ミッシェルにもう一曲やらせろ!」と呪文のようにとなえてCMあけに本当にやってくれた時は大興奮だった。

それにしても、Mステのスタッフが凄くて、全員あの曲知ってたんやなと思えるぐらい完璧に撮ってくれて感謝しかない。

久ちゃんがスティック投げた瞬間もちゃんとうつってた気がするんですよね。あたしの中で思い出補正されててそういうことになってたら申し訳やけどー。

完璧すぎて、当時とあるアーティストがラジオで言ってやがったんやよな。あのMステ騒動は仕組まれたんじゃないか?ロシアのお騒がせ女性ユニットもユニバーサルでミッシェルもユニバーサルだからなんかそういう繋がりで仕組まれてたんちゃうん?と。わけわからんこと言うてたあのアーティストの事をあたしはまだ許してなどいない。

チバの話ならアレも好きで。能野さんか誰かにチバが高級ホテル見ながら「良さそうなホテルだな」つったらしくて、能野さんが「チケット代あと100円あげれば泊まれるよ」って言ったらさーチバが「そんじゃいいわー」って言うたって話。好き。

こっちはいくらでも出す!

あの頃あたしはミッシェルガンエレファントにお金を使うのが気持ちよかった。

楽しかったなぁ。

解散してからチバがDJするってイベント行って、触れられる距離をチバが行き来しててさ。でもあたしは全然話かけることも近寄ることもできなかったな。

遠くからチバを見てたらファンに囲まれてサインくれって言われてて、1人の女が着てるTシャツのパイオツの部分にサイン書いてくれ!みたいになってて、チバどうするんやろ?って思ってたら天を見上げて「マジかよー」ってデカめの声で言ってたの可愛すぎたな。

あの女どうしてんだろな。


チバユウスケがこの世にいないなんて寂しいな。でも、自分もどんどん歳とってさ。これから憧れてた少し上の世代の人達がいなくなってしまう人生なんだろうなとか思っちゃってな。

あたしは嫌な奴やから、きっと長生きしてしまうから、これからも何度も寂しい事があるな。

あたしの好きな人全員不老不死であれ。


チバの訃報の翌日から大友達のユカが体調崩して、病院行ってそのまま急遽入院になってしまったのも、本当に心がザワザワしたな。

あたしは陰キャ陽キャかで言ったら根暗だから悪い方に考えてしまって吐き気がしましたな。

ユカが入院してからしばらくしてお見舞いにいけるタイミングがあって、もしかしたらユカに会ったら泣いてしまうかもと思いながら病院行って、ユカの病室探して歩いてたら、前から点滴しながら歩けるカラカラおした人が歩いてきて、ユカもあれぐらい悪いんかなとか思ってたら、そいつがこっちに向かって小さく手を振ってきて「お前かい!」となった。ユカだったのだ。

ユカが想像以上にちゃんと病人で大爆笑してしまった。点滴の袋なんてなんかよくわからんけど二種類かかってて、ちゃんと病人。

しばらく面白くて笑いがとまらなかった。

完璧な病人ではあるけど元気そうで良かったなと思った。

結局ユカは2週間で入院生活終えて帰ってきた。無事に帰ってきてくれて本当に良かったな。


そんなユカは今年も凄かったですね。

10月ぐらいかな。

ユカの家におる時テレビでジャニーズのニュースが流れてて、ユカが「増えたよな」って言うから「あー被害者やんなー400人ぐらいおるらしいけどどうなんやろな」って言うてたら「え?そうなん?被害者とかそんなん全然知らん!そんなおるんや!ちゃうちゃうちゃう!」と言ってきた。

何故だかその瞬間あたしの防衛本能がはたらいて頭だけでも守りたい!と思った

「ちゃうちゃう!被害者とかじゃなくって!あのさー最近キャップかぶって大きめのサングラスした小さいおじいちゃん増えてるやん」と言うてきた。ジャニーさんのコスプレする人増えてる説ーー!

「いや、誰が今ジャニーさんに憧れるねん。一定数おったんちゃうん?」って言ったら「いやいや、確実に増えた!あの写真な??あのキャップかぶって大きめのサングラスしてるやつ!あの服装したおじいちゃん増えてるねん」って同じ事をもう一度言うてきた。

ダメだ!こうなったらユカはもう人の話聞かないぞ!と思って黙ってたら「るなちゃんな!最近街に出てないんちゃうか?街出たらすぐわかる!キャップかぶって大きめのサングラスしてるおじいちゃん増えてるから!」

お前なんてもう街に出るな!と言いたかったけど子供がいる前だったので「それはないやろうけど」ぐらいにしておきました。

あの日のユカは本当にしつこかったな。


あとそんなこんなで年末、大疲れしてしまって結婚した人に「今年は大掃除が出来なさそうやー」と言ったら「大掃除なんて暇で何もすることがない奴がやる事だからやらなくてもいいんだよー」と優しいトーンで言われたけど、今年のあたしの気持ちを救う為に去年まで大掃除してきたあたしをえらく貶してくれましたな!

結婚してから何度もこういう事があって、笑ってしまう。


でも時間経つとあたしは必ずちゃんと怒ってしまうんだよな。怒りを寝かせて熟成させる癖がある。

もう治りません。


良いお年を!

NIAGARA MOON

私事で恐縮ですが、かねてよりお付き合いしていた方と結婚いたしました。

温かく見守っていただけましたら幸いです。


とか、入籍した日に書ければよかったけど、全然そんな気にはなれず、大それたことをして恥ずかしい気持ちと、今まで付き合ってきた人達とも、ちゃんと別れてきたんやから、入籍した程度で別れないなんて事はないだろう。

わざわざ書いても、すぐに離婚する事になるかもしれない。危険だ!回避!と思って、結婚したかどうか聞かれる事があれば、正直に答えようと決めてから1年経過…。

結婚したか?なんて誰も聞いてこないですね。

結婚した相手の事を「一緒に住んでる人」と無駄に文字数を使って話したりするからな。


昨年のスーパー猫の日

2022年2月2日に入籍した。

結婚願望等は全くなく、自由に過ごしたい気持ちの方が強い人間やったけど、いろんな事があって、結婚する人生も良いのかもしれない。と思えてきて、猫だけは本当に大好きやし、何よりこの日なら覚えやすいから丁度良いと思ったけど、今年、結婚記念日ちゃんと忘れていて、大友達ユカのおかげで思い出す事が出来て良かった。

余談なんですけど、イッセー尾形の誕生日です。


結婚してから、毎日夕飯何しようか?と悩むのが本当のことだったんだと知った。

これ程までに悩む事なのか?というぐらい、毎日悩む。他にまだまだ悩む事あるけど、夕飯考える時は一旦ストップして夕飯の献立を悩みに悩む。

料理してる時の癖で、和食の鉄人神田川の名言なんですけど「料理はココロ!」と猫がビクつくぐらいの声量で心なく言っている時がある。

余談なんですけど、神田川を考古学者の吉村さんと勘違いしていた時期があったけど、今見ると全然似てないです。


これは余談中の余談なんですけど、あたしが関西人ということもあってか、結婚した人は大学の時に仲良かった関西人の話をよくしてくれる。

「大学の時の関西人の男がウルフルズの大阪ストラットよくカラオケで歌ってたな〜」とか「河内のおっさんの唄ってやっぱり知ってるの?大学の時の関西人がカラオケで歌ってたんだけどさ」と…その度に心がザワザワするんですよね。

あぁあ…東京の大学で自分の名刺代わりに関西人全開の選曲しているのかと思ったら、本当に心が痛いです。

社会人になったその友達は、ウルフルズ周りの関西臭ではあきたらず、今頃は、トータス松本バージョンの河内のオッサンの唄じゃなくって、ミス花子の唄と認識してカラオケで歌っているんじゃなかろうか…そして今頃は、もう関西人だとかわけがわからなくなって。大滝詠一福生ストラットの方歌っているんじゃなかろうか…とても心配ですし、抱きしめてあげたいです。

もういい。大丈夫!関西人らしく生きなくってもあんたはあんたやで!と言ってあげたいですね。


結婚した人と去年末に大阪観光行ったんですよ。

NGK行って寄席みて新喜劇見て串カツ食べて、本当に関東からの旅行客していたにも関わらず、千日前歩いてたら「大阪の方ですか?ケンミンショーなんですけどお話いいですか?」と、番組名が書かれたバインダーみたいなの見せてきて声かけられた。

これ程までに恨んでいた敵と対面するとは思ってもいなかった。

関西人が関西人らしく生きる事しか認めてくれない。敵だ!

おのれらのせいで、大阪出身やって言ったら、あたしのキャラ見誤って手拳銃で「バーン」つって撃ってきよる輩おるんやけど、どないしてくれんねん。ワレ。

と言いたい気持ちをグッと堪えて、食い気味に「違いますねー違います」と通り過ぎた。

しばらく歩いた時に「ルナコ大阪の人じゃん」と結婚した人に言われたが「住民票が埼玉だ。from大宮やで」と言った。

もうあたしの中に関西人のあたしは残っていないのだ。


大宮ストラットでも作ろうかな。

ヘルシンキは夕方

いまだに黙って整えられへん奴がちょくちょくいる。何故か報告「ととのった〜」2023年2月ですね。


最近は、家を建てるか!ってなっていて、ハウスメーカーの展示場行って、色々話聞いたりしてる。

一生に一度のデカい買い物になるから、本当に迷うなって真剣になりたいのに営業の人のせいで全然集中できなかった。


こないだ行ったハウスメーカーの営業の人は、収納力をアピールしたがりすぎて引き出しという引き出しをなるべく早く全部開ける。

4段ある引き出しを上から順番に開けていって3段目終わりでスピードに乗りすぎて、4段目開ける時に3段目がまだ開き切っていなかったが、それはそれはすごいスピードだったので、3段目と4段目が開き切るのが同時だった。

あぁ。期待してしまう。閉じる時どれだけのスピードで閉じるんだろう。

「関西の人ですよね?」と聞かれた。「あぁ。そうなんですよ。営業さんもですよねー」なんてどうでも良い会話をしながら、あたしはその時を待った。


営業の人が1段目の引き出しに手をかけたが、めちゃくちゃ期待外れで、名残惜しそうに一段一段丁寧にゆっくり閉じていった。

開ける時は引き出しの中の物が一瞬、奥に動いてバイイイーンって手前に寄ってくるぐらいのスピードだったのにな。

どうやら我を忘れるのは開ける時だけみたいだ。


次のエリアに移動した。

かなり収納力がある洗面台があった。これは期待できる!と思いながら、近くにあったちょっとした説明文みたいなものを読んでいた。

目を離したのはその一瞬だったのに洗面台に目をやると引き出しという引き出し、観音扉、そして鏡まで…全部もう開いていた。

ポルターガイスト

ひとつだけ何気なく引き出しをしめてみたけど、ポルターガイスト営業がまたすぐに開けてきた。


そこからはかなり別のことを考えてしまって集中できなくなった。

やたらとゴーストバスターズのシガニーが買ってきた卵のパックが勝手に開いて勝手にパックから卵が出てきて勝手に割れて勝手に焼けるシーンばかりが頭の中を横切ってしまっていた。


展示場の2階に行くと、そのハウスメーカー特有の性能を体感できる展示があった。

すごいなーと集中力が戻ってきた頃に1階から「すいませーん」と声がしてポルターガイストが「あ!業者の方だと思います。ちょっと行ってきます!!!!」と、もの凄い速さで1階に降りて行った。

THE体育会系な感じがする。

気合いで物事が決まると思ってるタイプな感じがする、確実に悪い奴ではない。

でも、あたしにとっては良い奴でもない。

ポルターガイストの気合いであたしの集中力が掻き消されるからだ。


「すいません!!!お待たせしました!!!!!」

とゼェゼェはぁはぁ息を切らせてポルターが戻ってきた。

きっと階段5段飛ばしぐらいで登ってきたんだろうな。

息を切らせながら色々と説明を続けてくれた後に「いや〜すいません!急いであがってきたんで息がきれちゃって!」と息を切らせながらも不要な文字数をプラスしてきたし、なんだかとても楽しそうだ?


こうしてる間にも、ポルターはどこかでなるべく早く引き出しを開けているのかと思うとあたしも頑張らなきゃなと思います。

ズンドコベロンチョ

なんだかんだメリーでした。

 

こういう楽しい日ほど色々と思い出してしまう性格で困る。

毎年1年アッと言う間やなって気持ちが強くなってたけど、今年はそんな事もなく、まだ1年か…と思う、

ふとした時に色んな事を考える。


死にたいって思いながら生きることは何も悪い事じゃないのに、あの子の性格やとそれも罪みたいに感じてたんちゃうかと思うと苦しくて仕方がない。

本当に何にもできなかったので後悔が大きすぎるのと、あたしはアホやから、こないだ血迷って、あたしには今自由になれる時間があるじゃないか!と、いのちの電話のボランティアしたいなとか思ってしまったけど、当然あたしなんかにできるわけないのに。怖くて出来へん。そう考えてしまった自分をすごく恥ずかしく思った。

イタイなぁ。


今まで色んな仕事してきて、あまり職場の人とかと仲良く出来る人間ではなかったけど、何ともないただ職場が同じってだけの関係性の人にも甥っ子や姪っ子の話だけはよくしていて、あたしを知っている人間であの子を知らない人なんていないぐらい。

ここのブログでも書いたし、ヤプログの方では度々書いてた。

誕生日にブログ書いてたけどホンマは嫌やったかなとか考える。

あたしにとって甥っ子や姪っ子、家族の事は誰かに話したくなる様な、あたしの周りにはこんな人間がいるんやぞ!って勝手に自慢に思ってる。

他に自慢できる事は何もないし、大切な存在だ。


それやのにな…ほんま何でやろ?って思う。

大切過ぎる人を亡くしてしまって、本当に命は大事だ!掛け替えのないものだ!と思ってて「死にたい」とか冗談でも言うの辞めようと心に誓ったのにな。


こないだ首都高走ってて、あたしもスピードに乗っているのにも関わらず、後ろから煽り始めてきている車をバックミラーで確認した途端に「こいつ!殺す!」と本気で思った。

と、同時に、声に出して言ったわけでもないのに、口元を手でおさえて「うわぁ~ごめん」と甥っ子に申し訳ない気持ちになった。

「こいつ殺す!」と思っても、急ブレーキかけるとかそういう事しようと思ってたわけでもないけど、なんかなぁ~心に誓ったものより超えてルール違反した様な気がした。命は大事だ!ベースを忘れんなや!あたし。


そんな日もある。


あたしは相変わらず、毎日、大友達のユカの家に行って、ベビーシッター的な事をしている。

こないだ「明日は出かけるから、来られへんからワンオペ頑張ってな」と前日に伝えていたが、当日、出かけるまで少し時間があったのでユカの家に顔出しに行ったら「おっっっっっっっっそいわぁぁぁぁぁ!」と叱られて震えたし「60年後覚えてたら殺す!」と思った。

その時は「心の声聞いたか?60年待てるようになったぞ」と甥っ子に成長ぶりをアピール出来た。


あたしも、もうこないだ40歳になったから、60年経ったら100歳ですよ。

生きる目標が出来たから、全然変われれへんけど、どうにか生きて生きて生きまくりたいな。


あの子が40歳になった姿も見たかったな。

イケメンやからきっと草刈正雄みたいになってたやろうな。

8歳年上の姉が先週誕生日だった。

幼い頃の8歳年上というのは、本当に大きい歳の差で、物心ついた時には、もう姉は働いていて実家も出ていた。

そんな姉との数少ない一緒に過ごした記憶、その中でも印象的というか、ふとした時に思い出す事がある。


小学校5.6年の頃

「ちょっとルナ手伝って」と言われて姉の部屋に行くと、録画した音楽番組に出演していた桑田佳祐が今から歌い出すぞ!という状態で停止され、テレビに映っていた。

 

「佳ちゃんがめっちゃええ歌作ったんやわ。ちょっと歌詞書き写したいから歌詞読み上げていってくれる?」と言われた。

姉は当時サザンオールスターズが大好きで桑田佳祐の事を佳ちゃんと呼んでいたし、部屋には稲村ジェーンのポスターが貼ってあったりもした。

姉に洗脳されてなのか、あたしも桑田佳祐が好きだ。誰かが桑田佳祐の文句言っていたらイラッときてしまうぐらい好きだ。

こないだもかっこよかったな。特番で桑田佳祐よりかなり若いアーティスト達が“あの頃”の歌を披露している中で、桑田佳祐は新曲を2曲も歌っていた。しかも2曲とも既にタイアップがついていてサビで、この歌やったんか〜とわかるぐらい耳馴染みがある歌で、サビを迎えるまでもなくいい歌やなと思って聴いてるんですから凄いことだ!


そんな桑田佳祐もまだ30代後半あたりのことだと思う。


〔月〕という曲を歌っていた。

姉は手帳を開き「ちょっと待ってや〜!はい!ええで」と言って、あたしに読み上げろと言う割にはガッツリと画面を見ていた。


少し進めては停止ボタンを押し、テロップの桑田佳祐が書いた歌詞を声に出して姉に伝える。

姉は「うんうん、わかる!わかる〜あぁ〜そうゆう事か〜あぁ〜これはええ歌やほんまええ歌や〜ほんで〜?」と、ものすごく何かを理解していた。

読み進めていると〔嗚呼……〕と歌詞テロップが出ていて、なんて読めばいいかわからない時にかぎって姉は全然画面を見ておらず「ほんで?ほんで?」とペンを構えて欲しがってくる。

困ったあたしは「なんか悲鳴みたいなやつや」というと「え?」って顔で画面を見て「あぁな」と言って手帳に〔あゝ〕と書いていた。

何故?〔嗚呼〕が〔あゝ〕になるのか?とてもじゃないけど同じものには見えなかったが、長女である姉が間違えるわけない、指摘する事でもないのだろう。

しばらくしたらまた〔嗚呼……〕と歌詞テロップが出てきた。

で、結局これどう読むねん?と思いながら、あたしは「また!なんか!さっきの!悲鳴!!みたいな!!やつ!!や!!」と意味を教えてくれと想いを込めて言った。

姉は「あぁ。あぁな」と言って手帳にまた〔あゝ〕と書いていた。

おい!桑田佳祐!あとこれ何回あるねん!悲鳴みたいなやつ!何回あるねん!どんなシステムで嗚呼があゝやねん!答えはなんやねん。と当時思っていたけど、姉はずっと答えを言ってくれていたんだなと思うと恥ずかしくて消したくても消えない記憶として残ってる。もうこれは記録だ。


全部書き写した姉は「ありがとうな。この歌な〜佳ちゃんがお母さん亡くして作った歌やねんて、ええ歌やよな」と言って、手帳ごと大事そうにしていた。

小学生のあたしはなんとなくいい歌なんやろうなと思っていたが、歌詞の意味は当時わかっていなかった。

その時にしか〔月〕を聴いていなかったが、全然ええ事なんにもあらへん日やのに月が綺麗に出てたりしたら、この歌を思い出したりもしていた。


こないだ姉の誕生日に、ちゃんと聴いてみたくなってライブラリに追加したんやけど、ほんまめっちゃええ歌。

あゝ本当にうちの姉は間違った事何も言わんなと改めて思いました。


お誕生日おめでとう。

ジュモー

職業欄に「家事手伝い」のノリで「子育て手伝い」ってあったらな。そこに丸するのになー。

大友達のユカが男女の双子を出産。

子供が欲しくて望んだ事だとは言え、毎日、本当に大変そうです。

望みが叶えば叶うほど悩みも増えるのかなと思うけど、その分喜びも多くあり、子供が笑うだけで嬉しかったり、子供がウンコしても「いっぱい出したねーえらいねー」なんて思ってるのかさえもわからないぐらいの速さで言葉として出てしまう。不思議だ。

ずっと泣きやまない子供を抱えて背中トントン。「大丈夫やでー大丈夫やでー」と言うけど本当は言ってほしかったりする。

オムツかえている時にオシッコ飛ばされたり、沐浴している時にウンコされたり、メガネを勢いよくズラされてメガネが鼻にめり込んだり、夜寝かしつけてユカの家から自宅に帰る時には、眠すぎ疲れすぎでフラフラしながらベッドに入る。でも、翌朝になると会いたくなるので不思議だ。

哺乳瓶が大量にあって、瓶の部分と吸い口の部分どれがどれのかわからんくてユカに「こんなけあるから瓶と吸い口どれかわからんわ〜」と言ったら「覚えようとしてへんから覚えられへんねん!覚えようと思ったらすぐ覚えられるはずや!」と強めに言われた。厳しすぎへん?怒りを通り越して、また怒りに戻る一歩手前でとまって笑けてきた。子育て手伝い要員に対して、どうしてこれ程までに強く出れるのか?不思議だ。

弟の方はオムツかえる時にかなり暴れるので、布団とか汚したら悪いなと思い「弟のほうのウンコオムツはかえへんとくわ〜」とユカに言うと一歩近づいてきて「はぁ?なんでなん?」と高圧的な態度でつめられて、殴られるかとさえ思った。あっぶね〜!不思議だ。

それでもあたしは毎日毎日検索魔になっていて、子育てに関する心配事や、知りたい事を検索しまくっている。

これは、ユカが妊娠している時から続いていて、最近はどんなページをみていても勝手に出てくる広告がベビー用品やマタニティー用品だったりする。

無事に生まれてくれて、ユカも無事で本当に良かった。

ユカの旦那にも感謝してます。ユカの望みを叶えてくれてありがとう。

物凄く可愛くって可愛くって仕方がない子供達やけど、ぐずり過ぎてユカを困らせんといてね。と、ユカに肩入れしてしまうから不思議だ。

ユカなんて可愛さのかけらもないのにな。

名前が

優那ちゃん

琉泉くん

良い名前です。ありがとう。

喋れるようになったらとりあえず歌わせるかなー!動画撮ってSNSにUPして、ののか超え目指そう。迷子の仔猫の歌から始めよう。

そして、今日はユカの40回目の誕生日でした。

15の時に知り合って、毎年この日に生まれた理由があるんやろうなと思わせてくれるぐらいピースフルな人間が母になって初めての8月9日。

お誕生日おめでとう。