ヘルシンキは夕方

いまだに黙って整えられへん奴がちょくちょくいる。何故か報告「ととのった〜」2023年2月ですね。


最近は、家を建てるか!ってなっていて、ハウスメーカーの展示場行って、色々話聞いたりしてる。

一生に一度のデカい買い物になるから、本当に迷うなって真剣になりたいのに営業の人のせいで全然集中できなかった。


こないだ行ったハウスメーカーの営業の人は、収納力をアピールしたがりすぎて引き出しという引き出しをなるべく早く全部開ける。

4段ある引き出しを上から順番に開けていって3段目終わりでスピードに乗りすぎて、4段目開ける時に3段目がまだ開き切っていなかったが、それはそれはすごいスピードだったので、3段目と4段目が開き切るのが同時だった。

あぁ。期待してしまう。閉じる時どれだけのスピードで閉じるんだろう。

「関西の人ですよね?」と聞かれた。「あぁ。そうなんですよ。営業さんもですよねー」なんてどうでも良い会話をしながら、あたしはその時を待った。


営業の人が1段目の引き出しに手をかけたが、めちゃくちゃ期待外れで、名残惜しそうに一段一段丁寧にゆっくり閉じていった。

開ける時は引き出しの中の物が一瞬、奥に動いてバイイイーンって手前に寄ってくるぐらいのスピードだったのにな。

どうやら我を忘れるのは開ける時だけみたいだ。


次のエリアに移動した。

かなり収納力がある洗面台があった。これは期待できる!と思いながら、近くにあったちょっとした説明文みたいなものを読んでいた。

目を離したのはその一瞬だったのに洗面台に目をやると引き出しという引き出し、観音扉、そして鏡まで…全部もう開いていた。

ポルターガイスト

ひとつだけ何気なく引き出しをしめてみたけど、ポルターガイスト営業がまたすぐに開けてきた。


そこからはかなり別のことを考えてしまって集中できなくなった。

やたらとゴーストバスターズのシガニーが買ってきた卵のパックが勝手に開いて勝手にパックから卵が出てきて勝手に割れて勝手に焼けるシーンばかりが頭の中を横切ってしまっていた。


展示場の2階に行くと、そのハウスメーカー特有の性能を体感できる展示があった。

すごいなーと集中力が戻ってきた頃に1階から「すいませーん」と声がしてポルターガイストが「あ!業者の方だと思います。ちょっと行ってきます!!!!」と、もの凄い速さで1階に降りて行った。

THE体育会系な感じがする。

気合いで物事が決まると思ってるタイプな感じがする、確実に悪い奴ではない。

でも、あたしにとっては良い奴でもない。

ポルターガイストの気合いであたしの集中力が掻き消されるからだ。


「すいません!!!お待たせしました!!!!!」

とゼェゼェはぁはぁ息を切らせてポルターが戻ってきた。

きっと階段5段飛ばしぐらいで登ってきたんだろうな。

息を切らせながら色々と説明を続けてくれた後に「いや〜すいません!急いであがってきたんで息がきれちゃって!」と息を切らせながらも不要な文字数をプラスしてきたし、なんだかとても楽しそうだ?


こうしてる間にも、ポルターはどこかでなるべく早く引き出しを開けているのかと思うとあたしも頑張らなきゃなと思います。